期末です

去年の暮れから全く更新していませんでした。。。

元々不精なもので、色々研修とか行く度に日記を書こうと思っていましたが、
思うだけで日々が過ぎてしまいました。。。

事業所自体は昨年の7月からなので、本日で10ヶ月経過したことになりますが、
事業所設立の為の会社登記自体は昨年の5月1日なので、本日が期末となります。

利用者さんやそのご家族、ヘルパーさん、相談支援事業所の方、各区のコーディネーターさん、
ケアマネさん、地域包括支援センターの方など、様々な方達のご協力で、少しずつですが利用者さんも増え、お陰様で事業の継続ができています。

事業所開設当初は、以前にいた事業所のように自閉症の方や知的障がいの方を中心とした
ガイドヘルプメインの事業所を想定していましたが、現在は3障がい(身体・知的・精神)の利用者さんが
均等に増えており、今まで出会うことの無かった様々な障がいを持った方と出会う事もできて、
事業所を始めて良かったなぁと思っています。

とは言え、最近はガイドヘルプでの余暇活動のご依頼も増えてきました。
ご本人が楽しめるよう配慮するのは当然ですが、ヘルパー(自分含む)も一緒に楽しみ(笑)、
成長させていただき、それを次回の支援に活かせるようにしていきたいと思います。

これからの目標は、・・・まずブログをもう少し更新して、全く更新していないホームページも更新して、
会計や請求業務も後手後手にならずに早めに済ますことです(笑)。


在宅ケア支援講座

昨日は、自分と常勤ヘルパー、新しい登録ヘルパーさんと
杉並区が実施する在宅ケア支援講座を受講しました。 

~誰でもできる文字盤/口文字コミュニケーション~
という題名がついていた為、講義的な内容で動画などを見て勉強するのだろうか?
と思っていたのですが、実際はALS当事者の方達と文字盤や口文字を使って
コミュニケーションをすることができ、とても良い勉強になりました。

文字盤は、隣の席の人をパートナーとして交互に実践したのですが、最初は全く読み取れず、
講師の方が見本を見せてくださったお陰でなんとか読み取れるようになりました。

口文字に関しては、当事者の方があいうえおと予告の上で口を動かしてくださると
なんとなくわかるのですが、実際に2文字(季節)だけやっていただいてもまるでわからず。
母音(あいうえお)で1回まばたきしたら(例えば”う”)、今度は”うくすつぬふむゆるう”と読んで、
”ふ”でまばたき。その時点で”ふゆ”とわかったのですが、では次の文字は・・・と言って
もう1回”うくすつぬふむゆるう”と言って”ゆ”でまばたきしていただければ良かったものを、
緊張と次はどうしたら良いか?ばかりで頭がいっぱいになってしまい、遂に「冬ですか?」
と言ってしまいました・・・。ご本人に確認せず先読みのコミュニケーションじゃ駄目ですよね。。。

わかる人は最初からわかると尤もなご意見もあり、「自分は・・・」と思ってしまいましたが、
諦めて止めてしまうのではなく、少しでもコミュニケーションが取れるようになろう、
少しずつでも継続して文字盤と口文字を学ぶ機会を設けようと思いました。
あと、意外と室内犬を飼っている人が多かったり、日々の楽しみも三者三様でとても興味深かったです。

伝えたいけれど伝わらないことがどれほど辛いものかは、当事者でない自分が
簡単に共感できるものではないかもしれません。
しかしそれらを少しでも埋めることができる支援方法を学べたこと(ほんの入り口ですが)が
とても良かったと思っています。

高次脳機能障害ガイドヘルパー

10月は世田谷区総合福祉センター主催の高次脳機能障害ガイドヘルパー養成講座に、自分ともう一人の常勤職員で参加していました。

全6回で昨日は最終日だったのですが、無事に第14回総合福祉センター高次脳機能障害ガイドヘルパー養成講座の全課程を修了し、修了証をいただくことができました。

現在、当事業所で移動支援の指定を受けているのは、世田谷区、杉並区、渋谷区、中野区、新宿区ですが、世田谷区で高次脳機能障害の方のガイドヘルプをする必要条件として、世田谷区独自で実施している(今回の)講座の受講が必須でした。事業所単位の指定ではなく、ヘルパーの条件として受講している必要があるので、当事業所からは、自分ともう一人の職員が高次脳機能障害の方のガイドヘルプができるようになります。

養成講座の内容は、1回目が慈恵医大の渡邊修先生が医学的な観点から脳の各部位の機能、どこが損傷するとどのような症状になるかを講義してくださり、2回目が当事者の方と身近で支援されているご家族のお話、3回目が高次脳機能障害の方が働いている作業所での実習、4回目がガイドヘルプ実習前講義、5回目が利用者さん、講師の先生とのガイドヘルプ実習、6回目が振り返りと、予備知識から入って最後に実際にガイドするという内容で、高次脳機能障害について余り知識が無い我々にも大変にわかりやすい、実践的な講座でした。

実際にはまだ高次脳機能障害の方のガイドができるようになったというだけで、 スタート地点に立っただけですが、一人でも多くの方の支援に携わり、お役に立てれば良いと思っています。

今回、当事者の方やご家族の相当な努力と積み重ねにより、お仕事をしたり、外出するようになったりとされている方々とお会いしましたが、ヘルパーへのお気遣いや、失語症の方が一生懸命にお話をされようとしたり、言葉を出そうと努力されている姿、記憶障害の強い方が色んな補助具(地図やメモ等)によってご自分の活動を把握されようとしている姿を見て、ヘルパーとして支える役目のある自分が逆に勇気づけられてしまいました。

講座の定員は10名で年二回の実施の為、年間で20名弱しか世田谷区の高次脳機能障害ガイドヘルパーは増えませんが、それだけ専門性の高い資格という自負を持ち、しっかりとした支援を目指したいと思います。
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